漬物を油で炒める－。新しい扉が開かれる音がしました。
料理担当の、あんです。
思い立ったらすぐにできる、簡単で素朴な味わい深い料理を作っています。
肩の力を抜いて楽しみながら、家族皆が笑顔で過ごすことを一番の目標としています。
高菜焼きそば
「高菜」という野菜はご存知でしょうか。
私は関西出身のため、長年その存在を知らずに過ごしてきました。
冬が旬の中国野菜で、日本における主な産地は九州地方。
実は九州の高菜は、長野県の野沢菜、広島県の広島菜とならび「日本三大漬け菜」の一つとされているようです。
生で食べるにはアクが強い高菜。
多くは乳酸発酵をさせた「古漬け」として、九州地方を中心に流通しています。
そのままでもいただけますが、その漬物を唐辛子とたっぷりのごま油と炒めた「辛子高菜」が、これまた絶品…！
漬物を油で炒めるという一風変わった行為が、文化レベルで広く浸透しているのは九州だけではないでしょうか。
既存の概念に捉われず、果敢にチャレンジした先人に、心から敬意を込めてお礼を言いたいです。
既製の辛子高菜を買うのも良し、高菜漬けを自分で炒めて常備しておくのも良し。
もちろん高菜漬けから作ることも可能です。
今回はこの辛子高菜を使った、3分でできる簡単高菜焼きそばをご紹介します！
何もやる気が起きず、ずっと寝転がっていたい…でもお腹は空いた…節約もしなきゃ…そんなときにもってこいの一品です。
ほんのわずかな力で、あっという間に完成します。
POINT
すでにしっかり味がついていて、炒めてある「辛子高菜」を使うため、味をきっちり調整する必要も具材を炒める必要もない
これが簡単にできる理由です。
作り方
【材料】
・焼きそば麺…人数分
・高菜の油炒め…好きなだけ
・水…少量
・塩…ひとつまみ
・コショウ…ひとつまみ
・かつおぶし…好きなだけ
※物足りない場合は、醤油を回しかけてください。
1. 焼きそば麺(人数分)、水(少量)をフライパンに入れ、中火で炒めながら麺をほぐします。
2.高菜を好きなだけ入れます。
ちょっと多いかなと思うくらいが、麺にくまなく油が行き渡り、ちょうど良いです。
3.塩コショウ(ひとつまみ)と、かつおぶしを好きなだけ入れて混ぜたら完成です。
本当に3分でできました。
焼きそば麺をもっと早くほぐすことが出来れば、さらにタイムは縮まるかもしれません。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
どんなときも味方
料理にはその時々の感情が反映されます。
投げやりな気持ちで作れば、びっくりするようなとんでもない味のものができあがったり、うまく形を成さなかったり。
しかしこの高菜焼きそばは、誰がどんな状態で調理しても必ず美味しくなります！と言っても過言ではありません。
どんなときも側で寄り添ってくれる心強い味方です（そばだけに…）。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
