早く食べないと!柿に追い詰められていた方も、これでひと安心。
料理担当の、あんです。
思い立ったらすぐにできる、簡単で素朴な味わい深い料理を作っています。
肩の力を抜いて楽しみながら、家族皆が笑顔で過ごすことを一番の目標としています。
手作り柿酢
柿はどの状態がお好きですか?
ガチガチに固い状態、ふにゃふにゃ柔らかくなった状態、好みは三者三様だと思います。
では、ふにゃふにゃを通り越して、デロンデロン…原型をとどめない状態になったらどうしますか?
捨てるのは勿体無い、煮沸した瓶に放り込んでみてください。
1ヶ月後には柿酢の完成です!
POINT
・2〜3日に1回混ぜる
・蓋を閉め切らず、空気が通るようにする
作り方
【材料】
・柿…あるだけ
1. 煮沸した瓶の中に入れ、軽く潰します。
固い柿の場合は、トンカチなどで叩く必要があるため、柔らかく熟したものを使うと手間が省けます。
2. 発酵を進めるため、空気を通す布などで覆って輪ゴムで止めます。
3. 直射日光を避け保存、2〜3日に1回かき混ぜます。1ヶ月程で酢として使えるようになります。
4. お好みのすっぱさになったらザルで漉します。
キッチンペーパーやコーヒーフィルターなど、目の細かいものでさらに濾すと、サラサラとした透明な柿酢になります。
※最短で1ヶ月、お好みで半年〜数年熟成してみてください。
加熱せずにそのまま置いておくと、発酵が進みまろやかさが増します。
じっくりと向き合って
柿だけでなぜ酢ができるのか、不思議ですよね。
柿の表面には、もともと酢酸菌や酵母菌が付いているからです。
柿を洗いすぎないよう注意が必要です。
私は一切洗わずに瓶に詰めます。
翌日にはプクプク泡が出てきました。発酵が始まったサインです。
恐るべしエネルギー…!
始めはお酒っぽい味がして、日々着々と酢になっていきます。
少し混ぜないでいると表面が白くなりますが、これは産膜酵母と呼ばれる発酵菌のコロニーです。
発酵が順調に進んでいる証拠ですから、そのまま混ぜ込んで大丈夫。
黒カビが出た場合には、腐敗への道に足を踏み入れています。丹念に取り除いてくださいね。
普通の酢を柿酢に置き換えるだけで、味に深みが出ます。
柿も人も、時間をかけて熟すからこそ魅力的。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。